津軽三味線

津軽三味線は大別して、花梨材、紅木材がございます、胴はどちらも花梨材です。

他にも紫檀、黒檀、紋紅木(スネークウッド)などがあります、紫檀の材質ランクは花梨と紅木の中間程度です。

紋紅木は木目が綺麗なので一時期流通しましたが、黒檀、紋紅木ともに細かなヒビ割れが発生しやすく最近は
あまり使われていません、現時点で津軽三味線に最適な木材は紅木しかありません。

花梨は入門用若しくは初心者用と思ってください、舞台で弾く場合は紅木が最善です。

花梨と紅木では音色が全く違います、個人的には花梨三味線はお勧めではありません、初めて三味線を習うのならば、
当面教室のリース用を借りて稽古し、続けられると確信した時点で紅木三味線を購入するのが一番だと思っております。

お店によっては、まず花梨三味線の購入を勧めるかもしれません、もし、予算が足りず花梨三味線を購入するのなら、
花梨で合皮貼りの教材用三味線をお勧めします、出費を最小限に抑えられます。

紅木の津軽三味線価格も千差万別です、なぜ、それほど価格が違うのでしょうか?
棹の木目(トチ目)で価格が変わってくるのです、トチ目で音色が変わるかというと、そんな事はございません。
木の密度が詰まった、重い棹が音の通りがよいと言われています。

三味線は大別して三種類のランクがあります、胴の内側が平坦な丸打胴、胴の内側に綾杉模様が彫ってある綾杉胴、
この二種類のほかに繋ぎ目ホゾ部分に金を埋め込んだ金ホゾ三味線がございます、これで三種類となります。

高額な三味線は金ホゾに18や22金を使ったり、糸巻きを象牙にしたり、これらの加工で価格が高くなるのです、
個人的には高額三味線だからといって、音色がずば抜けているとは思っておりません、
あるプロの演奏家さんが言っていました、上手に聴こえるのは道具でなく間とテンポだそうです。

三味線の音色は皮張りが7,8割、残りの2,3割は糸、撥、駒の順だと私は思っております。

津軽三味線の購入をお考えならば、三味線、胴掛け、音緒、その他付属品は是非とも自分で、
好みの組み合わせを選んでください、自分好みの三味線に仕上げるのは楽しいものです。

三味線はメーカーも製造品番もない商品です、価格も統一されていません、市場をよく調べて賢く道具選びをしましょう。

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